ダルマチア‐シベニク
「真珠」を見つけやすいところ
240もの美しい小島や岩礁が、シベニク地域の透明度の高い海をより美しく際立たせ、アドリア海での旅程に組み込まれることを渇望 しています。
コルナティ諸島の手つかずの景観も、クルカの見惚れるような滝や湖のいずれも国立公園に指定され、この二つともが、島めぐりの途 中に必ず立ち寄るべきマスト・スポットです。
どこへ行きます
クロアチア支配者たちの散策ルート
六千年以上の歴史をもつ小さな珠玉の町スクラディンSkradinから、クルカKrka川沿いにスクラディンスキ・ブクSkradinski Bukに向かうと、そこには、クロアチアでも有数の自然美の景観が広がっています。 内陸部を散策すると、もうひとつのクロアチアの古都、クニンKninの街が待っています。クニン近郊エリアでは、身も心もリフレッシュするアクティブなバケーションで、あっという間に時が過ぎゆくはず。また、シベニクでは、中世の石造りの街並みを見下ろす聖ヤコブ大聖堂が特に見事。夏の暖かい夕べに狭い路地を歩けば、人なつこい魅力にあふれた地中海の雰囲気を楽しむことができるでしょう。 クロアチア支配者たちの散策ルートの終わりに、地中海で、最小かつ、もっとも低い海抜にあり、もっとも居住された島と、三つの異名をもつ海綿スポンジのクラパニュKrapanj島へ、そこからさらに、セーリングの有名なパラダイス、コルナティKornati国立公園へクルージングしてみましょう。多数の島、小島や岩礁が次から次へと現れる比類ない風景に、この上なく幸せな感情が魂に満ちあふれるのを感じることでしょう。
クルカ国立公園
総落差242メートルにわたり、七つの石灰華滝が連なるクルカKrka国立公園は、自然のカルスト現象の驚異。なかでもスクラディン滝Skradinski Bukは、ヨーロッパ最大の石灰華堰堤です。また、フランシスコ会修道院と教会が建つヴィソヴァツVisovac島も、訪れる価値大です。
コルナティ国立公園
コルナティKornatiは、ほんの70平方キロメートルのエリアに広がる89の無人の島、小島、岩礁から構成されており、岩礁の迷路を抜けるセーリングは危険なため、数多くの古い灯台があります。今日、ブリトゥヴェニツァBlitvenicaやセストゥリツェSestriceのような島々は、アドベンチャーを求める旅人が競って焦がれるデスティネーションとなっています。
ヴェレビトゥ自然公園
ユニークなカルスト地形、景観と生態系のため、ユネスコは、ヴェレビットVelebit自然公園全体を、世界生物圏保護区と宣言しています。北ヴェレビット国立公園は、特に魅力的なエリアで、ハイドゥチュキ・クコヴィHajdučki kukoviとロジャンスキ・クコヴィRožanski kukovi山頂、さらにはヴェレビット植物園が特に有名です。国立公園の中心は、標高714メートルのクラスノKrasnoにあり、ここはまた、リカ地方最大の聖母マリア聖地でもあります。
16-17世紀のヴェネツィア防衛施設群
ザダルの防衛施設とシベニクの聖二コラ要塞は、16-17世紀のヴェネツィア防衛施設群の多国籍にわたる一連の文化遺産の六つの施設のうちの二か所として、ユネスコ世界遺産リストに登録されました。
キングズ・ ブレーヴォス(シベニク)(Šibenik)
エダード・スターク公の恐れを知らない娘、夜の王を殺して生者の世界を救ったアリア・スタークを覚えていますか?アリアの冒険のひとつが繰り広げられたのは、シベニク。
クラパニュ‐ブロダリツァ
クラパニュKrpanj島は、表面積が0.36平方キロメートルと地中海域最小で、平均高度が海抜1.5メートルと最も低く、最も人口密度が高い島。天然の海綿スポンジの採取と加工の伝統で知られているこの島の、クロアチア本土から最も近い場所にはブロダリツァBrodarica村があり、ここは、本土からほんの300メートルほど沖合に出ただけです。
コルナティ諸島のビーチ
まるで月のようなコルナティ諸島は「ロビンソン」観光にぴったりのデスティネーションです。国立公園として保護された様々な入り江、島々はヨットを楽しむ人たちに非常に魅力的な場所です。ダイビング、ヨット、自然を楽しむ人たちに最適です。ビーチによって小石あるいは砂浜、浅瀬があるので子供たちが安心して海水浴を楽しめます。
スクラディン
シベニクから15キロ離れたところに位置するスクラディンSkradinは、狭い石畳の通りや路地、アーチや階段があるロマンティックな地中海様式の町で、クルカ国立公園の入り口に位置しています。町の歴史は二千年前にさかのぼり、近隣には重要な考古学遺跡があります。スクラディンは町全体が保護文化遺産モニュメントになっています。
アドリア海域の珊瑚採りで数百年の歴史をもつズラリンZlarin島、海綿のクラパニュKrapanj島、いずれもシベニク近くの島です。 もし他のどこでも味わえないような体験をお求めなら、少し沖に出てコルナティKornati諸島を周遊されることをお勧めします。
「神々は創造作業の最後の仕上げの目玉として、最終日になって、水滴と星と海の息吹きからコルナティ諸島を作った」‐バーナード・ショウはこの美しい群島についてこのように書いています。地中海域で最も大規模なこの密集諸島は大自然の比類なき創造物であり、海面に凝固したこれら星の滴は、その数が奇しくも一年の日数と同じ、つまり、「一つの島がそれぞれ一日」なのです。365の島々のうち、89がコルナティ国立公園になっています。島々の岩礁は、アドリア海の塩分に漂白され、芳香を含んだ北風ボラを受けて海面にそそり立ち、レース状に連なっています。この景観は世界でも極めて珍しいものです。そして、穏やかな小湊や奥まった入江の浜は、手つかずの自然を求める現代のロビンソン・クルーソーたちの楽園になっています。
一面のカルスト台地を縫っておとぎ話に出てくるようなクルカKrka川沿いを川口に向け下ると、港町シベニクŠibenikに出ます。このクレシミルKrešimir王の町は、アドリア海中部で最も奥まった自然の湾に面しています。この緑のルートには、中世の集落が点在し、222種の鳥が棲み、クロアチア唯一の鷹センターがここにあります。七つの滝が冷たい水しぶきをあげていますが、見所はロシュキ滝Roški slapとスクラディン滝Skradinski bukの二つです。この美しい自然を人間の手による二つの建造物が飾っています‐東方正教の聖大天使僧院とヴィソヴァツVisovac修道院です。このフランチェスコ会修道院は、エメラルドグリーンの湖面に浮かぶ小島ヴィソヴァツに佇み、貴重な蔵書のほか美術品や記念品を納めています。昔の高名な戦士の剣も展示されています。ここは湖と言っても、クルカ川が膨らみ美しい湖状になっているところです。
シベニクの名はクレシミル王が1066年に出した文献に初めて登場しますが、一千年以上前に築かれた町で、それゆえクレシミル王の町と呼ばれています。旧市街の通りや路地や広場を散策し、そこここに現れるダルマチアの貴重な芸術作品の数々に触れてみましょう。夏なら、これらの通りや広場は、世界唯一の国際子供祭りや、ダルマチア歌謡曲の夕べや彩り鮮やかなシベニク中世祭などの舞台になっています。
シベニクは、要塞や鐘楼が見下ろす町、パラシュートの発明者F.ヴランチチVrančićの生誕地、15‐16世紀ゴシック・ルネサンス建築として有名な聖ヤコブ大聖堂が白く輝いている町です。この大聖堂は1世紀以上もかけて建設されました。ブラーチュBrač島とコルチュラKorčula島からの白い石を建材として、独特の工法で組んだ構造で、ユネスコ世界文化遺産になっています。この工法は、地元の建築師J.ダルマティナツDalmaticusの編み出したもので、ヨーロッパ建築史の中でもユニークなものです。建物をよくご覧になれば、色々な面が見えてきます。時は15世紀、クレーンやホイストがなく、高度な建築工法をまだ知らない時代。丸天井を見上げれば木や煉瓦は使われておらず、各々何トンもするきれいな石材だけで組まれているのが見えます。石材は石造横ばりに彫った溝に嵌めこまれているだけであり、見事な技です。一方、聖堂後陣の外壁には、当時のシベニク市民88の頭像が並んでいます。この聖ヤコブ大聖堂が、ダルマチアで最も美しく、クロアチアで最も印象的な宗教施設であることがお分かりになるでしょう。